私たちが最初に手がけた保育園で、設計コンペによって選ばれました。
隣接する交通量の多い幹線道路と高架電車に対して塀や大きな壁で完全に遮断するのではなく、道路を通行する人や電車の乗客が中にいる子供たちの気配を感じられる建物になっています。
いろいろな使い方ができる広場のような遊戯室(内部空間と外部空間の中間領域になっています)を中心に各保育室、調理室、子育て支援センター、園庭があります。
真四角でない保育室、電車がよく見えるテラスを持つ保育室、お迎えのお母さんが見える大きな窓を持つ保育室、高い天井と空の見える高窓を持つ保育室、遊戯室にあるさまざまな仕掛け(ベンチ、階段、列柱、デッキ、吹抜け…)、外から見るとまるで地面から隆起して屋根をぶち破ったかのような形態を持つ玄関ホール棟など、従来の片廊下型の保育園には無いようなわくわくする空間になっています。