三方を道路に囲まれた見通しの良い敷地に建つこども園です。仮設園舎を設けず既存園舎を使用しながら、2期に分けての建替え工事になりました。
住宅地という近隣への景観の配慮として、一つの大きな建物ではなく、幾つかの建物が集まって見えるように、建物の配置、外壁の仕上、高さ、屋根の形状、バルコニーなどで変化を持たせました。
道路と反対側には、この施設の中心となる中庭があります。中庭に面して1階と2階にウッドデッキテラスを設けました。廊下と一体となって、ランチや遊び場として活用できるスペースとなっています。
中庭には、エントランスホールから下足入コーナーを経由して出ることもでき、メインの園庭への動線にもなっています。また、夏場には組立式のプールを設置することもできます。
中庭に飛び出しているシリンダー(円柱)は、1階は授乳室、2階は絵本やおもちゃのキッチンがある小さな遊び場になっています。
エントランスホールの正面にある階段との間のガラスは、透明LEDディスプレーになっており、動画で来園した園児や保護者を楽しますとともに、連絡事項の掲示板にもなります。
2ヶ所の屋内階段は、調理室を覗けたり、植栽がある中庭を覗けたりできる楽しい階段になっています。屋外階段は、中庭の装置の一つとして2階のデッキテラスと中庭を結んでいます。
各保育室にはバルコニーやデッキテラスを設け、メインの窓は床までのサッシになっており、小さな子供でも外が見えるようになっています。
遊戯室は、既存園舎を解体した後に2期工事として設けました。大きな部屋として日常の使用はもちろん、入卒園式、発表会などのために、緞帳用のレールや音響設備を備えています。また、可動間仕切りによって2つの部屋としても使用することができます。2階には遊戯室を見下ろせる窓のついた予備保育室があります。また、園庭に面して大きなサッシとウッドデッキがあり、園庭と一体としての使用も可能です。












